「一口英語」コーナー

english
 
「聞こえない音」のルールを自分の言葉で説明してみよう
 
「耳が捉えた音」の方が、「頭の中の音のイメージ」より
正しいことが多い。聞こえた通り、カタカナでも良いから書き留めよう。

     
2023年春期 No. 121〜130 23年春期の復習テスト用 Click here
2023年秋期 No. 131〜151 23年秋期 Click here
2024年春期 No. 152〜163 24年春期 Click here

 
2024年秋期 発音記号の表記ができないのでカタカナやスペルでご容赦
曖昧母音は[*]で表記します。
 

●185  リンキング  (177参照)   

1) ノープン

リンキングのメカニズムは説明できる。
でも、ノープンと聴こえた途端、
意味不明になってしまう




●説明は177で詳述していますので、参照ください。

177で学んだ時は、リピート練習をし、理解したはずなのに、数ヶ月後に聞いてみると、全く思いつかない。

「ノ」が「n+o」だと分解できない......。

なぜか? この点を掘り下げてください。

自分の中の違和感を大切にして、聴いてはリピートし「アッ!」と言う瞬間を掴んでください。「ン?」という引っかかりでもいいですね。この発見はとっても楽しいよ!
   

●184  聴こえるようになるために  

「音が取れない」悲しい講師の体験談
*三味線編

十数年前、三味線の先生にこう言われました

「今、あなたは三叉路に立っている。

一方の道は、これから技術が伸びていく道。
他方の道は、これから何年しても今とほぼ
変わらぬ道」

そのような「お告げ」のような言葉に触れ、
思わず聞き返しました。

「例えば十年経っても今と同じレベルと
いうことですかあ!」














先生曰く:もちろんお稽古をすればそれなりに伸びていきます。しかし、ずっとほぼ同じ場所に留まる人はいるのです。

私:(そうはなりたくない)一生懸命練習します!

**それから月日が流れ、十数年後の2025年1月**

十数年前の曲を復習することになりました。「難波獅子」

教本を開いてびっくり。エエ? 難しい!これやったっけ?
もちろん、今回も一生懸命練習するので弾けるようになりますが、蓄積した技術の量があまりにも寡少......。

では、何が問題か。ずっと分かっていたことです。それは:

教本を見て練習しているので私の三味線は「目で弾く三味線」であり「音で弾く三味線」になっていないのです。

楽譜を見れば弾けるけれど、その楽譜から先生の音が立ち上がって来ない。先生の弾く音が聞こえない。先生の真似ができない。

**さて、今から英語のリピート練習の話をします**

Karaoke Repeatの英文を書き取って、それを「見ながら練習」して早く言えるようになったら、それはそれなりにOKです。

しかし、講師の失敗談が示すように、その方法で果たして10年後に今聞き取れない音が「スッと耳に入ってくる」だろうか。

耳で聞いた通りにネイティブの音が再現でき、しかも正しく意味が取れるようになるだろうか。

ここで、一度自問自答してみよう。道は必ず開けます。
   

●183  詰まり音  

1)They give a presentation.

と聞こえた..
.講師が間違えました!








●講師以外に、左記のように書き取った人が殆どじゃない?

音的にはどうしてもThey give....と聞こえるもんね。

なぜかと言えば、単語の語末が[d][t]音の場合、舌先を上の歯茎の裏につけるだけで殆どの場合発音しないから。一瞬詰まった感じがするだけ。Karaoke repeatでも散々練習している。

だからこの場合は、文脈を考え書き取りたいところ。そして正しく書き取った受講生がいます。恐れ入りました!

They would give a presentation.
   ↓
They'd give a presentation.
   

●182 (176参照)    

1)アイムナ talk to you

と聞こえた! 何これ?

教室で一度説明を聞き、176で復習
したけど、どうもピンとこなかった
いや、ピンと来た人もいました。

しかしリピートしてもらうとI'm gonnaになりました。

やはり「分かる」を一歩進めて「使える」まで落とし込まないと、なかなか「聴こえない」しリピートもしづらい。

I'mna で2つほど文を作ってみましょう。しかも自分の仕事の文脈で英作すると記憶細胞に書き込まれます。
   

●181 do you    

1)Dyu bow to your Japanese
counterpats?

と聞こえた!何これ?
耳が捉えた音[dyu]がnativesの発音に近い。

頭の中の音のイメージが「ドゥ+ユー」のところに「ドュー」みたいな音が入ってきたので、ハア?

"do you"はよく使うので、今日から"dyu"と発音しましょう
   

●180 mince    

1)発音記号 [mins] なのに[ミンツ]と
聞こえた







Germans don't want you to mince words.

[mins]の[n]音で、舌先を上の歯茎の裏につけたあと、最後の[s]音に移動すると、[t]音を作るのと同じような舌の動きになるので、最後の音が[ス]という音ではなく、[]のような響きの音になります。聞こえたように発音を変えていきましょう

では、以下はどうでしょう?

A) since
B) once

   

●179 thousand    

1) [th] + auzn(d)







子音[th]を力強く、母音[a]で一気に力を抜く

[tha] + uzn(d)ではなく、 [th] + auzn(d)

最初は[th]と[auzn(d)]を2語のように分けて練習しましょう。

ストレスのある[th]を作るために、腹から空気を口に送り、その空気が舌と歯に阻害され空気圧が溜まった感じを作る。

その後、一気に力を抜いて[auzn(d)]を言う。

感じがつかめてきたら、2語に分けていた間合いを詰めていき、段々と1語として発音しましょう。

   

●178 音の消失 (175参照)    

1) people on the pass....got out safely.






●強弱の極みのような箇所でした

the passenger plane「旅客機」ですが、passengerとは聞こえなかった。


passの部分がその前後の音の2倍強く長めに言われているのが原因ですね。英語母語者にとっては普通の言い方ですが、我々にとっては、はっきりと聞こえない....ゆえに聞こえない。

「言える英語は聞こえる英語」なので、英語を喋る時に強弱をつけてリズムよく喋れるように意識づけしていきましょうね。

   

●177 リンキング    

1) Nobody canノープニンナップ!
2) 本読みます!

どうしてこんな発音になる?

















●舌の位置

2)まずはある米国人の日本語「本読みます!」から

「本を」が正しいのであるが、どうしても「本の」になってしまう。日本人が無意識にしている「ホン hon」と「ヲ o」の分離が英語母語者には難しく、どうしてもリンキングしてしまう。

*つまり英語母語者が無意識にするリンキング『前の単語の語尾の[n]音と後ろの単語の語頭の[o]音を合体させてしまう』癖が日本語で出てしまい [honno yomimasu]となってしまうわけです。

1)Nobody canノープニンナップ!
日本語母語者が抱える1)の問題を、上記の2)から類推して[n]音と[母音]を分離して分析して見よう

A) ープ: n+オープ
B) ン:n+イ
C) ップ:n+アップ

A) Nobody can+op
B) Nobody can opn+in
C) Nobody can openin+up

Nobody can opening up!

   

●176 I am going to   


1) be going toの一番くだけた言い方

話し言葉ではbe gonnaになることは
よく知られています

さて、これをさらにくだけた言い方
すると、どうなるでしょうか?
●Repeat練習の11番

be going to の一番くだけた言い方をしているのが 11番です。おなじみのbe gonnaではありませんね。

自分の耳を信じて、聞こえた通りに再生してください。ぜひ、録音しておきましょう。

次回クラスで確認します。

   

●175 important   


1) cotton, kitten, Manhattan

下線部に注意して発音してみましょう






●インポー[r]タント

1) カットン、キットゥン、マンハッタン

上記のようにローマ字英語のイメージで赤の部分を聴くと、全く違って聞こえますね。

A) importantの青の部分の[t]音は発音されず、ただ舌を上の歯茎の裏につけるだけです。

B)舌をつけたまま[n]音に移行して、鼻から[]のような音にして抜きます。感じとしてはインポー[]のようになって、タントの部分がごそっと消えてしまいます。

言える英語は聞こえる英語!

この知識を使って Repeat 練習問題13)を聴いてみてください。聴こえない音が聴こえるよ!
   

●173 スペル"a"にストレスがないとき2   

171の復習:赤の箇所の発音に注意
climate, private, footage, language

今週の音読教材に出てきた単語:

1)luggage, wreckage, image





●ストレスのない ageの時のスペル"a"の発音は[i] イ

1) luggage/wreckage/image [エイジ]や[エッジ]はなく
  [イッジ] です。

●次の単語も発音してみましょう。ageが目に入った途端 [エイジ]か[エッジ]と読みがちです。注意しましょう。

2) average, cabbage, courage, damage, massage, shortage, storage, usage, village

ナーンダ、簡単!でも文字を読むと「アイウエオ」の癖が出てきます。マスターするまで注意して音読しましょう。
   

●172 音読練習:リンキング   

1)367 passengers and 12 crew

2)a dog and a cat

















曖昧母音は[*]で表記します。

●トカゲの尻尾切り

1)「最後の音が子音」+「冒頭の音が母音」の組合せ
 passengers and → passenger sand

「パッセンジャー ンド」ではなく
「パッセンジャー ンド」と違う音に化かす

●「最後の"d"や"t"は発音しない」
  舌先を上歯茎の裏につけるだけ「エン→エン」
 
2)a dog and a cat → a dog an(d) a ca(t)
 
*dogの[g]はトカゲの尻尾切りでandの[a]と合流。
  
*want a catが「ウォ cat」になるように
 an(d) a catも「エ cat」になる  [エンダcat]も可。
 よって:
「ア ドッグ エンド ア キャット」ではなく
ダーゲェ ナキャッ(t)」のように音を化かして発音しよう


●171 スペル"a"にストレスがないとき1  

At approximately 17:45 JSTの場合:

以下のに注意して発音してみましょう

1) at approximately


昨日Dクラスで気がついた点です。










曖昧母音は[*]で表記します。

スペル"a”にストレスがなければ曖昧母音です。分かりきったことですが、案外間違って発音しているかもしれません。

アクセントの位置に注意し、以下を発音してみましょう

A) subordinate / climate / private /
B) footage / language/ heritage /

"ate"の部分にストレスがあれば[eit]ですが、なくもて[eit]と発音していませんか? "age"も同様です。ストレスがなければ[エイ]ではなく[]です。

*climateは[クライメイト]ではなく[クライムット]みたいな感じです。
*languageは[ラングエイジ]ではなく[ラングウィッジ]

よって、
1)approximatelyは[〜メイトリイ]ではなく[〜ムットリイ]です。


●170 ピロー


The smoke ピロー through the cabin.

と聞こえた。どうSSTする?









●今期のディクテーションSSTの学習ポイントは
音は無視し」意味にこだわることです

音に引きずられてはなりません。ピローと言う音に「解」を求めず、SVOと意味を考え、文脈にあった言葉を探しましょう。

以下の情報を授業中に講師が言及しなかったクラスもあるかもしれないので、ここで伝えます。

このthe smoke「ピロー」の部分の言葉に出会ったのは、13年前のリスニング教材です。福島第一3号機の水素爆発事故の英語報道でした。

英語でキーワードを入れてグーグルしてみたら、今でも検索できました。私たちが今回出会った言葉がそこにありました!

●169 [イ]ではなく[ア]


ヴィザビルティと聞こえた。

どうスペルする?













曖昧母音は[*]で表記します。

1) スペル[i]にストレスがないとき、特に
 2つのストレスのある音に挟まれたとき:
 例えば:[強強弱] ●●・←赤の点の箇所にきたとき

*スペル[i]でも、発音は[イ]ではなく曖昧母音の[*]になり、私たちには[ア]に近く聞こえます。あるいは[ウ]ぽく聞こえます。

*ヴィティはvizabiluty / visabiluty ではなくvisibilityです。

2)以下の単語を発音してみましょう

*possibility; feasibility; accident; Florida Marlins (昔イチローが在籍した野球のチーム)

*スペル[i]に限らず、ストレスのない音を曖昧母音化すると、一気に英語らしく聞こえるので、ここに挙げた単語の発音をまずは意識して、応用していってください。

●168 豪州の英語

The new rule サイ a person who identifies 〜











 




●主語の次の言葉がサイと聞こえた
 The new rule サイ a person who identifies 〜
   主語   動詞 (さて豪州英語でサイと聞こえたら?)

例)He'll go to the hospital トゥダイ.と豪州英語で聞こえたら、to dieではなくtodayでしたね。そうすると、サイは?

The new rule say a person who identifies〜ですね。

●しかもruleが単数形に聞こえたので、動詞のsayを三人称単数形にして-sをつけましょう。(SST処理です)

The new rule says a person who identifies〜.

●あるいは ruleのあとの音が[s]音で始まるsayなので、sayの[s]音とruleの複数形の[z]音が重なって[z]が聞こえなかったのかもしれないので:

The new rules say a person who identifies〜. かもしれません。文脈で判断しましょう。

●167 "t-reduction" love 対 loved

全く同じように聞こえる。

I found what I loved to do early in life.

来週、クラスで確認します。

●語末の[d]音、[t]音
これまでディクテーションで何度も聴き間違ってきました。

と言うより、語末の[d/t]は発音されていないから、lovedもloveと同じに聴こえる。

クラスでは語末の[d]音、[t]音を「詰まり音」と言っていますが、[d]音で一瞬舌が上の歯茎の後ろにつき、息の流れが阻害されるから、多少詰まったように聴こえます。


●166 earned 対 owned

案外同じように聞こえる。

言える英語は聴こえる英語。
何に気をつけたら、聴きとれるのだろう?




曖昧母音は[*]で表記します。

A)earnedの[r]が弱いと[*: nd] に
B)ownedの[ow]がBritishぽくなると[*und]になる。

上記の差は[*: nd]と[*und]なのでほぼ同じように聴こえる。

A)earned:しっかり巻き舌にして[*rnd]と発音しよう。
B)owned:[アウ]ぽくせずにしっかり[ou]。[u]でキュッと唇を左右寄せて[ound]


●165 loved 対 beloved

この二つの単語の発音はどうなる?

右の欄を見る前に、まず発音してね。






曖昧母音は[*]で表記します。

●[l∧vd] 対 [bl∧v*d] (または[b*l∧v*d]

授業中にリピートやシャドーイングをしたとき「ヘエ?」とか「何?この発音」と反応したあなた。あなたはスゴイ!

南條健助先生がbelovedを [ブラヴェド] と発音するようにと教えてくれていますが、belovedを目から学ぶと、どうしてもlovedと同じ発音にしてしまいがち。lovedは [ラヴド]であって [ラヴェド] ではないものね。さあ、学んだらすぐ英作して使おう!


●164 カタカナ英語に注意


1)I'm on my way home.

スペル"o"が日本語の"オ"にならぬよう注意


I'm n my way ホーm.

●カタカナ発音の母音

日本語の"オ"とon や homeの音は違いますね。もう一度音声を聴いて確かめてみましょう。

●リズム

棒読みになるとカミカミしがちです。リズムの強弱に耳を澄ましましょう。ピッチも多少高くなっていますね。強弱をつけると言いやすくなります。



2024年春期に学んだこと
1)リンキング音 a completed draft オヴァ constitution → draft of a constituion
2)語末の[t]音は聴こえない We had a meeting schedule with them. → a meeting scheduled with them
3)目的語のitは聴こえない We wanted to lay before them...→ layは他動詞→to lay it before them.
4)構文:次の品詞は何か with Matsumoto, Foreign Minister was Yoshida, and two other Japanese.
    をいつも考える 前置詞 withの後は名詞句で名詞節はダメ。たとえ本人がそう言っていても修正
  with Matusmoto, Foreign Minister Yoshida, and two other Japanese
5)構文:句読点を聴き取る The Japanese received that the next week this now completed draft
  言い直しのドット3つ:The Japanese received that...the next week〜
6)名詞:数えられる名詞 全ての名詞は実態のあるtangibleな「数えられる名詞」というスタンスで臨むこと。
  必ず名詞の前に冠詞はないか、複数形ではないか確認し、辞書にあたる。